【2020年3月5日】公開
インドネシアでなにをどう伝えるか?
海外で製品やコーポレートビジョンをプロモーションする時、言語、文化、宗教などその国のターゲット層の生活背景など注意しなければならないことがあります。
今回は、私たちビッグビートグループのタイ現地法人であり、東南アジアでのマーケティングサービスの経験を持つBigbeat Bangkokがサポートさせて頂いている実績として、日本のIT企業であるサイボウズ株式会社のインドネシアでのデジタルマーケティングの事例をご紹介します。
ジャカルタ市場を狙いたい
サイボウズは、データ、ビジネスプロセス、コミュニケーションをひとつのツールに統合したビジネスクラウドサービスとして、多くのユーザーを持つ日本企業です。
コア製品は、ビジネスチーム向けのクラウドプラットフォームである「
kintone」です。
タイ、ベトナム、ラオスなどの東南アジア諸国では既に多くの日系企業で導入されているkintoneですが、インドネシアではインドネシア企業へのビジネス拡大を目指して、まずはビジネスの中心地であるジャカルタのビジネスパーソンにフォーカスをしたデジタルマーケティング戦略を一緒に作り上げていきました。
デジタルマーケティングによるコーポレートビジョンのプロモーション
まず、マーケティング戦略を設計する前に、今回のプロジェクトの「Objective」「Who」「What」を明確にしました。
確かに、kintoneは東南アジア諸国の多くの日系企業で導入されていますが、次の展開は現地のローカル企業に導入してもらうことでした。
また、サイボウズは、kintoneという製品だけでなく、日本ではコーポレートビジョンである「チームワークで社会を変える」を掲げる会社としても有名です。
私たちは、インドネシアのローカル企業にkintoneを選んでもらうためには、サイボウズのフィロソフィーに共感してもらうことが近道なのではないかと考えました。
そこで、この目的に向けて、対象となるオーディエンスをターゲティングしながら、ブランド認知度を高め、コーポレートビジョンを伝えるためのデジタルマーケティング計画を策定しました。
1年後にジャカルタのトップマネジメントにどれくらいリーチできるか?
対象となるオーディエンスのターゲティングはとても重要です。ビジネスパーソンだけでなく、企業のトップマネジメントの人々に、サイボウズのコーポレートビジョンを伝え、1年後に、彼らがチームワークの重要性に気付き、それが社員の働き方の改善となり、企業活動の効率化、生産性の向上につながることを理解し、その時、kintoneの黄色いロゴマークを思い出してもらうこと。
ローカライズファースト
日本では、サイボウズは「
サイボウズ式」というオウンドメディアを運営し、彼らが何を大事にしているのかを伝え、チームワークの重要性を様々なコンテンツで発信しています。
インドネシアの文化は日本の文化とは異なる部分も多いため、インドネシアのマーケットに合ったブランドイメージとデジタルコンテンツへのローカライズが必要だと考えました。
例えば、「kintone」という製品名ですが、もともとは孫悟空の「筋斗雲」から発想されたものと聞いていました。
クラウドサービスを提供しているサイボウズの想いがよく表れています。
インドネシアでも孫悟空は「ドラゴンボール」という日本のアニメとして人気があります。
そして、インドネシアでは「筋斗雲」のことを「Awan Kinton」と呼び、誰でも知っているのだそうです。
そこで、私たちは、今回のインドネシアで展開するデジタルメディアを「Awan Kinton」と名付けてキャンペーン展開をすることにしました。
コンテンツについては、「サイボウズ式」のブログの中からインドネシアのビジネスパーソンに共感されると思われるコンテンツをピックアップし、それらをインドネシア語にローカライズし、ターゲットに届けることにしました。
Webサイトへ誘引するためのFacebookマーケティング
驚いたことに、インドネシアのFacebook利用者数は全世界で第4位であり、インドネシア国内で最も利用されているソーシャルメディアプラットフォームでもあります。
ジャカルタの幅広いターゲットに確実にリーチでき、サイボウズのコーポレートビジョンを的確に伝えられる可能性を感じました。
そこで、私たちは、Webサイトに読者を誘引するためにFacebookを積極的に活用することにしました。
成功に向けたマーケティングサポート
Bigbeat Bangkokは「Awan Kinton」のWebサイトとFacebookページの運用管理をしています。
ジャカルタのビジネスパーソンたちからチームワークの重要性に気付いてもらうために、
「Awan Kinton」のWebサイトに月に4~8回のコンテンツを投稿しています。
また、
「Awan Kinton」のFacebookページでは、コンテンツへの興味関心を高めるキャンペーンを毎週展開しており、キャンペーン開始後3ヶ月で6,000人以上の方々にフォローして頂いています。
1年後にジャカルタの多くのビジネスパーソンたちから、「チームワークを大事にしている黄色いロゴマークの会社」として認知されているでしょう。
私たちビッグビートは、B2Bマーケティングで25年の経験と実績があります。
貴社が東南アジア市場でのビジネス展開にご興味をお持ちでしたら、どうぞお気軽にご相談ください!
Bigbeat Bangkokとともにワンストップのマーケティングサービス提供をお約束します。