【2020年4月21日】公開
近年、東南アジア圏へのビジネス展開をしたいが具体的な戦略が見えてこない、東南アジア地域に支店を設けているがマーケティング戦略が上手くいっていない(日本のやり方では通用しない)といった悩みを持つ企業が多く、ビッグビートとしても、少しでも役に立つ情報を提供したいという思いから、今回は「東南アジアのSNS事情」にフォーカスいたしました。
この記事を読むと、以下のことがわかります。
・最新の東南アジアにおけるSNS事情についてわかる
・日本との違いがわかる
・東南アジアでのSNSマーケティングの注意点がわかる
それでは、見ていきましょう。
目次
1.
東南アジアのsns事情
1ー1.
Digital 2020 Global Digital Overview(January 2020)のご紹介
1ー2.
数字で見る東南アジアのsns事情
2.
日本との違いは?
2ー1.
ソーシャルメディアの浸透率が高い
2-2.
SNSがビジネスコミュニケーションツールとして使われている
3.
東南アジアでのsnsマーケティングの注意点
3ー1.
ビジネス上のやりとりをsnsですることを念頭におく
3ー2.
現地の風習、文化を考慮する
4.
クロスメディアを考えよう
Digital 2020レポートは、インターネット・モバイル・ソーシャルメディア・Eコマースに関するグローバルなレポートになります。インターネットの普及率やデジタル分野の成長率などをまとめています。
今回、このレポートの中で、東南アジアのSNSに関するレポートを抜粋して記事にしましたので、それぞれの数字を見ていきましょう。
総人口に対するソーシャルメディア使用率
63%
東南アジア地域では、人口の6割がソーシャルメディアを使っています。
地域ごとのソーシャルメディア成長率
+7.7%
東南アジアでのソーシャルメディア成長率は、プラスです。
ソーシャルメディアの浸透率
• 日本
65%
• タイ(Thailand)
75%
• ベトナム(Vietnam)
67%
• マレーシア(Malaysia)
81%
• インドネシア(Indonesia)
59%
• フィリピン(Philippines)
67%
• シンガーポール(Singapore)
79%
日本と比べてインドネシア以外、浸透率が高いです。
ソーシャルメディア使用率(対象者13歳以上)
• 日本
73%
• タイ(Thailand)
87%
• ベトナム(Vietnam)
84%
• マレーシア(Malaysia)
100%以上
• インドネシア(Indonesia)
76%
• フィリピン(Philippines)
91%
• シンガーポール(Singapore)
88%
東南アジアの各国が、日本よりも高い数値になりました。
1日あたりのソーシャルメディア使用時間
• 日本
0:45
• タイ(Thailand)
2:55
• ベトナム(Vietnam)
2:22
• マレーシア(Malaysia)
2:45
• インドネシア(Indonesia)
3:26
• フィリピン(Philippines)
3:53
• シンガーポール(Singapore)
2:08
日本の2倍の時間をソーシャルメディアに使っています。
1人あたりの保持している平均アカウント数
• 日本
3.4アカウント
• タイ(Thailand)
10.1アカウント
• ベトナム(Vietnam)
8.9アカウント
• マレーシア(Malaysia)
9.7アカウント
• インドネシア(Indonesia)
10.1アカウント
• フィリピン(Philippines)
9.9アカウント
• シンガーポール(Singapore)
8.8アカウント
日本と比べると、2倍以上のアカウントを持っているようです。
仕事用に使っている割合(16歳から64歳)
• 日本
15%
• タイ(Thailand)
54%
• ベトナム(Vietnam)
58%
• マレーシア(Malaysia)
57%
• インドネシア(Indonesia)
65%
• フィリピン(Philippines)
60%
• シンガーポール(Singapore)
40%
日本よりも高い割合で仕事用にソーシャルメディアを使っています。
また、シンガポール以外は、半分以上が仕事用として使っているようです。
先述のレポートの通り、東南アジアでは、使用ユーザ・使用率・使用時間が日本と比べると高い数値になっています。
ソーシャルメディアの浸透率が高い数値になっている理由として、SNSデータ通信量無料プランが東南アジアで広まっていることが挙げられます。
そのため、ビジネス上のやりとりもSNSを介してやりとりをするのが日本よりもメジャーです。
実際には、PCを目の前にしながら、PCではなくアプリの会話で仕事を進めている事も多くあります。
東南アジアの各国で使われているメッセージアプリのトップは以下の通りです。
• タイ(Thailand)
LINE
• ベトナム(Vietnam)
Facebook
• マレーシア(Malaysia)
WhattsApp
• インドネシア(Indonesia)
WhattsApp
• フィリピン(Philippines)
Facebook
• シンガーポール(Singapore)
WhattsApp
日本では、ビジネス上のやりとりをメールですることが多く、メールアドレスを取得することに注力していますが、東南アジアでは、SNS上でやりとりするのがメジャーです。
例えば、webサイトの問い合わせ窓口を「問い合わせフォーム」に誘導するより、自社のFacebookに誘導した方が効果が高いです。
また、名刺交換をした後、LINEの交換をする場合もあります。
このように、SNSの活用は日本以上に欠かせません。
言語、民族など比較的に文化が均質な日本とは違い、国の中で、複数の宗教、民族、言語、文化がある東南アジア。
SNSが浸透している地域だからこそ、現地の風習、文化を考慮しないマーケティングをした場合、思わぬアクシデントに見舞われる場合もあります。
現地に慣れている人が施策を進めるか、現地の人にチェックしてもらうことが必要でしょう。
ソーシャルメディアの浸透が高く、SNSでのコミュニケーションに慣れている東南アジアでのSNSマーケティングは、他国と比べて重要な役割を持ちます。
しかし、各国の風習や文化が複数あることを踏まえると、SNSマーケティングの複雑さゆえに、思った効果を狙えない場合があります。
その時は、SNSだけにこだわらず、オフライン広告を掛け合わせて、クロスメディアを活用し、ターゲットにリーチしていきましょう。
オフライン広告には、テレビ広告、交通広告、展示会などがあります。
例えば、ビジネス上でのリアルイベントなどでは一気に顧客のアテンションが高まりますが、日本に比べ、熱しやすく冷めやすい特徴が東南アジア全体に見受けられます。
折角リアルイベントで商談がうまく進んだと思っても、1か月後に営業してみたら、箸にも棒にも引っかからない事もあります。
折角の顧客の興味をつなげ留めておくためにも、リアルイベント事前・事後で、SNSやアプリをうまく活用していきましょう。
ビッグビートでは、東南アジアでの展示会出展サポート実績がございます。
現地にも精通していますので、SNSマーケティング含めて、気軽にお問い合わせください。
無料でご相談を承ります。