タイでオンライン展示会「Japan Recommend IT Online 2020」を開催 | ピリピリ 東南アジア進出をサポート!
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タイでオンライン展示会「Japan Recommend IT Online 2020」を開催


本記事では、7/29(水)~8/31(月)の期間に開催されていたオンライン展示会イベント「Japan Recommend IT Onine 2020」の実施内容についてご紹介させていただきます。
 

「Japan Recommend IT」とは

Japan Recommend ITは、2019年のCEBIT ASEAN Thailandから始まったプロジェクトです。
タイのデジタル経済化の旗印として、2018年にCEBIT ASEAN ThailandというB2B向けのIT展示会がスタートしました。その後、主催者とのディスカッションの中から、タイの多くのローカル企業に日本のITソリューションが知られていないことが分かりました。
日本のIT技術は世界的にも高いレベルのものですが、そのほとんどが伝わっていなかったのです。そこで、CEBITの中で「Japan Recommend IT」というプロジェクトを立ち上げ、日本の優れたITソリューションをタイ企業に伝える取り組みを始めたのです。

(CEBITでの取り組みについては「CEBIT ASEAN Thailand 2019開催レポート」を参照)

 

COVID-19がB2Bの営業現場を変えた

2020年1月に始まったCOVID-19の影響で、タイのB2B企業は、顧客訪問、展示会・セミナー開催が出来なくなってしまいました。そんな中、日系のB2B企業の方々からオンラインによる営業施策のご相談をいただき、Bigbeatグループの持っているシステムとリソースを活用して、Japan Recommend IT Onlineというオンライン展示会を企画したのです。
しかしながら、過去にタイでのオンライン展示会の例は無く、このJapan Recommend IT Onlineが初めての試みでもあったため、はたしてオンライン展示会がタイの市場に受け入れられるのか?どのくらいの来場者が見込めるのか?といった予想が立てられない状況でした。しかし、何が正解かが分からないCOVID-19の中で、まずは、今、やれることをやってみようということでスタートをしたのでした。

B2Bマーケティングで重要なもののひとつにリードジェネレーションがあります。将来、自社の顧客になると思われる見込み顧客をどれくらい獲得できるのかがゴールとなってきます。
Japan Recommend IT Onlineのプラットフォームは、Bigbeatの開発したB-square Onlineというシステムがベースになっており、来場者ごとの閲覧履歴、ダウンロード履歴、視聴履歴などを把握することのできるものとなっていることから、オンライン展示会での各出展社は、誰が、どのコンテンツ(製品・サービス)に興味があるのかを把握することができます。

 

タイのマーケットに理解され共感される展示会に


Japan Recommend IT Online 2020は、2020年7月29日から8月31日までのおよそ1か月間の開催でしたが、企画にあたって注力をした5つのポイントをご紹介いたします。

1、掲載コンテンツはすべてタイ語

Japan Recommend IT Onlineは、タイローカル企業に勤務するタイ人に興味を持ってもらい、オンライン展示会に来場してもらわなければなりません。そのため、タイ人がストレスなく理解をしてもらうために、掲載コンテンツはすべてタイ語としました。




2、タイ人に支持されているITメディアとの協業

タイの2大ITメディアと言われるTECHSAUCEとTechTalk Thaiからの協力を仰ぎ、彼らとのタイアップコンテンツによってターゲットとなるタイ人に的確にリーチできるようなコラボレーションをしました。
例えば、TECHSAUCEのCEOのMimee氏による出展者インタビュー動画では、日本のIT技術が、タイのDigital Transformationにどう寄与できるのかをタイ語でインタビューをし、解説をしてくれています。
一方、TechTalk Thaiには、各社の製品をタイユーザーの視点で紹介するコンテンツを作ってもらいました。これらの記事をFacebookでも投稿をしたところ、平均で900以上のLikeと90件以上のシェアがされています。




3、担当者インタビュー動画

各社の製品の優位性、機能性などをより理解して頂くために、各社のタイ人担当者へのインタビュー動画を作らせて頂き、Japan Recommend IT Online内にアップしました。資料ダウンロードだけでは伝わらない、担当者の製品に対する思い入れが伝わったのではないかと感じています。



4、コンバージョンに向けたWebinar配信

いくつかの出展社からWebinarのご相談も頂いたことから、Japan Recommend IT Online特別企画としてLive Webinarをご用意しました。Bigbeat Bangkok内に新たに開設をした社内スタジオ「b-STUDIO」でタイ人スタッフによるタイ語での収録、配信をさせて頂きました。


 
5、タイのITユーザーとのコミュニティの場

タイは、世界最大のFacebook大国であり、B2Bマーケティングでもその例外ではありません。そのためJapan Recommend IT Onlineを支える役割としてJapan Recommend ITのFacebookページを開設しています。こちらは、Japan Recommend IT Online終了後も、タイの企業経営者、IT技術者、ITユーザーに対して、Japan Recommend IT Onlineの情報はもとより、今後、新たな日本のITソリューションを伝えるコミュニティの場として活用をしていく予定です。

 

今後に向けて


企画立案から、システム開発、出展社募集までを2ケ月という短期間でやってきましたので、今後の課題については山積なのですが、ダメだったところは、真摯にダメだったと受け止め、次に活かせるような形にしなければなりません。
11月には、CEBIT ASEAN Thailandが開催される予定です。COVID-19の影響でどのような形での開催になるのかは、まだ分からないのですが、CEBIT ASEAN Thailandの主催者とは、今年もJapan Recommend ITプロジェクトは実施の予定でいます。
皆様には改めて企画概要をご案内させて頂ければと思います。

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