日本の美容関連製品をタイとASEAN市場にブランディングする:「JAPAN RECOMMEND」

グローバル化、デジタル化が進む中で、デジタル・マーケティングと従来のマーケティング手法を組み合わせた施策が注目を集めています。
そこで今回は、美容関連市場で最大級の国際展示会「ASEANbeauty」を舞台に、日本製品のアピールを行った「Japan Recommend」の取り組みについてご紹介します。


タイとASEAN市場の変化

ASEAN諸国、特にタイの場合、ソーシャルメディアの利用が日常生活の一部となっています。
これらの国では、従来のメディアよりもソーシャルメディア・マーケティングやインフルエンサー・マーケティングへの依存が高くなってきています。そのため、日本からタイへ進出する場合は「現地のマーケティング手法を活用すること」が必須といえます。

BtoBマーケティングでも、ソーシャルメディア・マーケティングやインフルエンサー・マーケティングなどのデジタル・マーケティング手法と、展示会などの従来型マーケティングを統合することで、効果的なマーケティングをする事が可能になります。

ASEANbeauty」は、タイ・ASEANエリアでのBtoBマーケティングに欠かせない展示会です。

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ASEANbeauty におけるJapan Recommendの戦略

タイでは、日本製品全般の品質の高さが認知されています。
つまり、数多くある日本製品の中で注目を集めるためには、品質をアピールするだけでは足りないということです。そこでBigbeat は、ASEANbeauty の主催者であるUBMAsiaと契約し、Japan Recommend戦略を実施しました。



Japan Recommendのコンセプト

タイでは、健康関連商品や天然由来製品への関心が高まりを見せています。
日本の製品は健康に良く、ナチュラルで、美容効果が高いことをアピールするために、「Japan Recommend」というコンセプトを考案しました。

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ビューティー・インフルエンサーとMC兼ホスト

オープンで魅力的なスペースデザイン、大型のパネルに明るい照明を配したパビリオンは、来場者をまるでビューティーサロンにいるかのような感覚にさせます。Japan Recommendパビリオンは、ユニークでオープンなレイアウトと、遊び心やテーマ性のあるデザインで、他の展示エリアとは一線を画すものでした。

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インフルエンサーとソーシャルメディア・マーケティング

Japan Recommendでは、日本の美容関連製品をタイのインフルエンサーを通じて紹介しました。
ブースでは、ビューティー・インフルエンサーをアンバサダーに、ビューティー・ブロガーをMC兼ホストとして、クライアント各社の美容関連製品のメリットについて、ライブ・トークセッションを開催しました。 

ASEANbeauty-JAPAN-RECOMMEND-booth-live-talk-session-crowdライブ・トークショーでJAPAN RECOMMENDブースに集まる人々

また、Facebookで「Japan Recommend」グループを立ち上げ、展示会開催前から定期的に情報発信をしました。タイの美容市場の現状や本企画の協賛企業の商材を紹介し、ブースへの来場を促進しました。
関連性の高いコンテンツをキュレーティングしたり、プレゼントキャンペーンコンテストを開催したりするなど、事前からコミュニケーションをしていきました。その結果、「Japan Recommend」グループのファン数は1ヶ月で1,000人となり、Japan Recommendパビリオンに出展する日本企業への関心を高めることができました。

展示会当日は、ブースのライブ・ショーを「Japan Recommend」グループで配信。
「Japan Recommend」グループのビューティー・インフルエンサーは、のべ40万人にフォローされており、ブースのライブ・ショーはフォロワーのタイムラインでもシェアされました。それにより、より幅広いリーチを生み出し、製品の認知拡大を実現することができました。 

ASEANbeauty-JAPAN-RECOMMEND-facebook-page1,100人以上のファンがいる(2019年5月27日現在)JAPAN RECOMMEND Facebookページ

また、出展企業の製品へのエンゲージメントを高めるため、20人以上のマイクロ・インフルエンサーをJapan Recommendブースに招待しました。Japan Recommend特製バッグに出展企業のサンプルを入れて配布し、持ち帰ってレビューをしてもらう施策も実施。マイクロ・インフルエンサーは、従来のマーケティング手法ではリーチできない、ユニークでパーソナルなソーシャルチャネルとして、注目を集めています。
 

ASEANbeauty-JAPAN-RECOMMEND-booth-beauty-blogger-influencersタイ人マイクロ・インフルエンサー・ビューティー・ブロガーがJAPAN RECOMMENDブースに集結


オンサイトの従来型マーケティング

3日間の会期中、プレゼンテーションステージでは毎日3回のライブ・トークショーを実施したり、デモンストレーション・ゾーンでの商品デモをしたりしました。オンサイトのマーケティングも併せて実施することで、よりブランディングの効果を高めることができます。

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ASEANbeautyのデモンストレーション・ゾーンでのライブ製品デモ

アンバサダーがライブ・トークショーに参加し、出展企業の商品を紹介しました。
ライブ配信を通じて、オンサイトとオンラインの両方で、個人的な体験を視聴者にシェアしてくれたのです。ライブ・ショーというコンテンツを、ブースへの来場者誘導に使うだけでなく、ライブ配信を行うことで、オンラインでも関心を高めることができました。

そして、参加型ゲームで優勝した来場者にプレゼントするサンプル・ギフトバッグも用意。
特定の時間にFacebookページに「いいね」をした人にサンプル・ギフトバッグをプレゼントする企画も行い、来場者が商品トライアルをする機会を創出するだけでなく、来場者のFacebook友達をページに誘導しました。


Japanレセプションパーティ

Japan Recommendでは、出展企業とバイヤーをつなげることが最大の課題でした。
そこで、展示会主催会社であるUBM社の支援により、日本の出展企業向けに懇親会の場として「Japanレセプションパーティ」を実施。
日本の出展企業がバイヤーと会い、商品をさらにアピールする場として活用されました。レセプションパーティはUBM社が現地のバイヤーを招待し、展示会初日の会期後に開催されました。
日本の出展企業が、バイヤーの前でスピーチをし、Japan RecommendブースのMCが通訳をつとめます。商品の事前知識があり、トークショーの経験もあるMCが話すことで、セッションが明るい雰囲気に。
バイヤーも日本の出展企業と自由に話せるようにしたことで、約20名のバイヤーとのネットワークを作ることができました。


来年は皆さんがタイおよびASEANの美容市場を目指してくだいね!

ASEANbeauty-JAPAN-RECOMMEND-booth-group-photo-last-dayASEANbeautyのJAPAN RECOMMENDブースの閉会



まとめ

タイおよびASEAN市場では、デジタルと従来型の両方のマーケティング手法を統合し、複数のプラットフォームから顧客にアプローチをすることが重要です。
デジタル・マーケティング手法でインターネット上でのゆるい関係性を維持しながら、美容業界最大のイベントであるASEANbeautyを活用し、リアルな繋がりへと移行していく事で、
バイヤー・ユーザー双方へ効果的なアプローチを行うことができます。

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