見た!感じた!タイ バンコクの街中を彩る広告たち | ピリピリ 東南アジア進出をサポート!
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見た!感じた!タイ バンコクの街中を彩る広告たち

市場で自社製品やサービスを広める際に、”広告”の使用を検討するご担当者様は多いのではないでしょうか。
タイの広告市場は、2018年で約4,000億円ほどで、日本に比べると市場規模は小さいですが、それでも街中には数多くの広告が掲載されており、広告の効果は未だ健在と言えそうです。

そこで、本記事ではタイで実際に掲載されている広告を紹介させていただきながら、タイの広告事情を紹介させていただきます。

 

タイはデジタルの可処分時間の割合が強い

そもそもタイは日本を遥かに凌ぐデジタルメディアとの接点が多い国なります。KEPIOSによる調査によると、タイ人の1日のインターネットの利用時間は約9時間で、2012年と比較すると、利用時間は3倍以上の増加しています。デバイス別で見ると、スマートフォンは平均5時間28分、ノートPCやタブレットは平均3時間38分と、インターネット利用時間の60%はスマートフォンを利用している時間となっています。


出典:https://datareportal.com/reports/digital-2022-thailand

特にタイ人はSNSを積極的に利用すると言われており、こうした長時間のインターネット利用の要因としてSNSが挙げられます。特に利用者が多いのは「Meta(旧:Facebook)」「LINE」です。(ソース)実際に、タイに足を運ぶと、スマホを操作している人の多さに驚きます。電車内でMetaとLINEを往復する若い女性、車の運転中にTiktokなどのショート動画を視聴するタクシー運転手など、隙間なくスマートフォンを利用している方が数多くいらっしゃいます。こうしたタイ人のSNSの利用率の増加から、SNSへの広告出稿は増え続けています。

では、街中に広告がないのかと言えば、決してそのようなことはなく、特にバンコクには煌びやかな広告が数多く掲載されています。

 

タイにはどんな広告が掲載されてる?

ここからは筆者がタイで見る中で、実際にタイで掲載されていた広告、広告枠を紹介させていただきます。

・交通広告

タイの首都であるバンコクには、3つの鉄道があります。今回、紹介するのはBTS(バンコクスカイトレイン)です。こちらは地上の上の線路を走行する鉄道で、日本で言えば「ゆりかもめ」に近い鉄道になります。


出典:https://www.thailandtravel.or.jp/about/trafficbkk/

BTSの交通広告は日本と異なり、車両内に複数企業のポスターが貼られておらず、ラッピングで統一された電車が運行されています。今回、確認できたラッピング車両に出稿した企業はAmazon PrimeやNetflixなどの外資系企業です。



車外だけでなく、車内もラッピングがされており、全体を通して統一感のある訴求が可能になっています。また、車内にはモニターが設置されているため、映像を流した訴求も可能です。なお、出稿についての詳細はこちら(英語)。モニター映像にはラッピングを掲載している企業以外の広告映像も流れていました。


今回、Amazon Prime Video が車内をラッピングしていました

一方で、駅構内には日本と同様にポスターが掲載されています。今回、掲載が確認できたのはLazadaというECプラットフォーム企業(日本でいう楽天)が出稿していました。


写っているのはタイでは著名な方でしょうか...

そして、最も日本と異なる点は駅を支える柱に付属している巨大なモニターです。日本ならビルの一部や、天井部分に巨大スクリーンが設置されている場合もありますが、柱に付随する形で設置されているモニターは非常に稀ではないでしょうか。バンコクは渋滞が多い地域でもあるので、運転中の方々や歩行者やドライバーへの訴求に効果を発揮しそうです。こちらはApple社が出稿していました。




・デジタルサイネージ広告

先程、紹介した駅の柱のモニター以外にも、バンコクの街中には数多くのモニターが設置されています。小さいもので見る機会が多いのは、コンビニに設置されているモニターです。


コンビニで設定されているということもあり、基本的には食品の映像がメインで流されていました

写真のように棚の上部に横長サイズでモニターが設置されており、そこに店内に陳列されている商品のCMが流れるという具合です。流れている動画は、日本のCMと同じ15秒ほどの長さで、非常にテンポ感の良い映像が流れていました。ちなみに今回モニターの設置が確認できたのは、日本でもお馴染みのセブンイレブンの店舗です。

小さいモニター以外にも街中には、数多くの巨大なモニターが設置してあります。残念ながら、筆者の撮影した写真では、その巨大さやダイナミズムを伝えることは難しいので、タイでも有数のデジタルサイネージの取扱企業である”Plan B Media Public Company Limited”のサイトを紹介させていただきます。こちらには、主にバンコクの様々なデジタルサイネージが紹介されています。日本でも珍しい形状のデジタルサイネージも紹介されており、見るだけでも楽しめます。


https://www.planbmedia.co.th/ooh-media/

他にも、バンコクには様々な広告が街中に掲載されていますが、日本とは異なり細かな広告枠が多数設置されているわけではなく、大きな広告枠、モニターや看板が設置されている傾向が強いように思います。出稿金額に多額の費用がかかるのが、デメリットではありますが、その分大きなインパクトをターゲットに残すことができそうです。なお、日本ではお馴染みのBtoB分野の広告が街中に流れている様子はなかったので、今が掲載のチャンスかもしれません…!

動画はSNS、オフライン含めて接点が多く、タイでマーケティングをする上で非常に効果的なコンテンツ形式と言えそうです。

 

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