【ベトナムSNS利用最新動向】日本との比較やZaloなど4大SNSユーザー数 | ピリピリ 東南アジア進出をサポート!
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【ベトナムSNS利用最新動向】日本との比較やZaloなど4大SNSユーザー数

ベトナム国民はインターネットやSNSの利用率が高く、ビジネスシーンでも多用されています。そのため、ベトナムでビジネス展開を検討している企業はベトナムのSNS利用状況を把握しておくとよいでしょう。今回は、ベトナムのインターネット・SNS利用状況に加え、人気SNSの利用率や利用シーン、ユーザー数についてまとめて紹介します。本記事はDATAREPORTALの情報を基に作成しております。

 

世界でもトップクラスのベトナムのSNS利用率

ベトナムのインターネット利用者数は7,793万人となっており、ベトナムの総人口が9,853万人なので、全国民の約80%がインターネットを利用していることになります(2023年1月時点)。インターネットユーザー数は2022年から2023年の間で530万人(7.3%)増加しており、2024年以降の増加も期待できます。

ベトナムのSNSユーザー数は7,000万人で、総人口の71%に当たります。18歳以上の人口に絞った場合は6,440万人で総人口の約90%なります。一方、日本のSNSユーザー数は9,200万人で、総人口の74.4%に当たり、18歳以上に絞ると8,768万人で82.7%です。

つまり、18歳以上ではベトナムの方が日本よりもSNSの普及率は高く、SNS広告などを介してより多くのユーザーへのリーチすることが可能であると分かります。

 

ベトナムにおける人気SNSの利用シーンや利用者数、特徴

総人口の7割、18歳以上の9割がSNSを利用するベトナムでは、どのような種類のSNSが流行っているのでしょうか。ここからは、SNSの利用シーンや利用者数、ビジネス利用における特徴について解説します。


◼︎Facebook

世界中にSNSを広めたFacebookは、2023年1月時点でSNSにおいて世界No.1のユーザー数を誇ります。実名登録ゆえに、自身のアカウントを名刺代わりに使われることも多いです。また、Facebook広告は居住地や職業、勤務先といったユーザー情報を細かく取得しており、他のSNSよりターゲットを絞り込んだ広告を打てます。13種類の広告フォーマットが用意され、目的に応じた使い分けも可能です。

ベトナムのFacebook利用者数は、2023年1月時点で6,620万人でした。潜在的な広告リーチ数(広告がユーザーに届いた件数)は、2022年から2023年の間に420万件(6%)減少しています。それでも、総人口の7割に広告リーチ可能です。(※広告リーチ数の減少がアクティブユーザー数の減少と相関関係があるとは一概に言えません)


◼︎Instagram

Instagramはテキストより画像を中心としたコンテンツが豊富で、ビジュアルでユーザーに訴求したい企業に適したSNSです。

Instagramのコンテンツと関連する「#(ハッシュタグ)」を設定することで、より多くのリーチを集められます。ユーザーが検索しそうなキーワードを選ぶといいでしょう。またインスタグラマーと呼ばれるインフルエンサーを広告塔として起用することも可能です。

ベトナムのInstagram利用者数は、2023年1月時点で1,035万人でした。潜在的な広告リーチ数は、2022年から2023年の間に130万件(11.2%)減少しています。


◼︎Zalo(ザロ)

2012年にベトナムで誕生した「Zalo」は、ベトナム国内で人気を博すSNSです。2023年時点でアクティブユーザー数7,500万人、総人口の75%が使っています。

LINEとFacebookの機能を組み合わせたようなSNSで、LINEのように友人や恋人、家族とのプライベートの交流だけでなく、Facebookのようにビジネスの場でも使われています。

主な機能はテキストメッセージに加え、音声メッセージやグループチャット、ユーザーの位置情報検索機能などです。また、ショッピングや乗車券・交通予約、銀行、水道光熱費やインターネット料金の支払いまで無料で使え、ベトナム人の生活に欠かせないアプリとなっています。

対応言語はベトナム語と英語で、日本語は使えませんが、ユーザーのほとんどをベトナム人が占めるので、現地の方に広告リーチするのに効果的なSNSです。


◼︎TikTok

ショート動画で若い世代を中心に広まったTikTokは、短時間で多くの情報を伝えられるSNSです。

FacebookやInstragramでもショート動画をコンテンツとして投稿できますが、TikTokは基本的にすべて動画コンテンツである点で異なります。テキストや画像で説明するよりも、動画で伝えた方がPR効果を見込める場合に適したSNSでしょう。

また、投稿した動画のインサイト(視聴数やプロフィール表示数、シェア数など)を細かく確認できるので、PDCAを回しやすく、プロモート機能で動画を拡散できます。

ベトナムのTikTok利用者数(18歳以上)は、2023年1月時点で4,986万人でした。潜在的な広告リーチ数は、2022年から2023年の間に990万件(24.9%)増加しています。

ベトナム国内では8割がインターネットを利用し、7割がSNSユーザーとして登録しています。18歳以上に絞ると89%に達するため、SNSは現地の消費者やビジネスパートナーと接触するためには欠かせません。FacebookやInstagram、TikTokに加え、ベトナム国民の75%が使用しているZaloなどを、ビジネスに活用してみてはいかがでしょうか。

 

参考情報:

https://datareportal.com/reports/digital-2023-vietnam?rq=vietnam
https://datareportal.com/reports/digital-2023-japan


 

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