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オンライン(バーチャル)展示会活用のメリット ― オフライン展示会との比較検証

【2020年6月30日】公開

新型コロナウイルスの感染拡大により、外出自粛を余儀なくされ、人が集まるイベントも軒並み延期・中止になっている昨今。
「リモートワーク」や「オンライン商談」といった、コロナ以前ではあまりメジャーでは無かったビジネス手法の重要が高まり、これまでBtoBでの商談に欠かせなかった展示会での対面商談も、「オンライン」へとシフトしつつあります。 

そこで今回は、いま注目され始めている「オンライン展示会」に関するビジネス上のメリットを以下項目に沿ってお伝えします。 

    
 

オンライン展示会とは何か 

対面でのビジネス商談が規制されているいま、BtoB商談を目的としたオンライン展示会の開催が注目されています。
「オンライン展示会」といっても、メディアが主催となって開催されているものや、展示会主催会社が実施しているもの、各企業の自社製品PRのために実施されるプライベートオンライン展示ブースなど、実施目的やターゲットによって様々なスタイルがあります。

メディア主催のオンライン展示会は、コロナ以前より実施されており、「IT業界対象」など産業分野を絞ったものが開催されてきました。
展示会主催会社は、今まで対面での商談が出来るオフラインの展示会開催にこだわってきましたが、昨今の情勢変化に伴い、オフラインで開催予定だった展示会をオンラインへ切り替える取り組みなどが行われています。 

また、こうした流れを受け、企業によっては、自社主催のオンラインセミナーやオンライン展示ブース(自社HP掲載型)などを実施し、ビジネス商機創出に取り組んでいます。
このようなオンライン展示会は、国内はもちろん、世界規模の展示会も数多く開催されています。 
 

オンライン(バーチャル)展示会の事例

ITmedia Virtual EXPO(日本国内向け) 
主催:アイティメディア株式会社  

国内IT業界専業のメディア会社主催で、2010年より行われてきたオンライン展示会。
IT業界を中心に、周辺分野(製造・建設・物流/流通)を中心としたBtoB商談オンライン展示会で、出展企業向けの「ビジネスリード獲得保証プラン」なども実施し、メディアならではの集客力を駆使したオンライン展示会となっています。 



INDUSTRY EXPO Virtual Exhibition(海外向け)
主催:Eidikos Communications Ltd.(イベント運営会社/本社:イギリス) 

「産業」がテーマの国際展示会。
3Dパース技術を駆使し、バーチャル感覚で体感できるオンライン展示会として2020年1月より開催・オープン。
出展企業は出展契約月から1年間(365日・24時間)「オンラインブース」での自社製品展示、PR活動を行うことができ、欧米を中心に、アジア圏などへの海外営業活動に活用できる世界規模の展示会となっています。 



Virtual Travel Retail Expo(海外向け) 
主催:Moodie International Limited(BtoB向けマルチメディア会社/本社:イギリス) 

小売業関連に特化した専門的なオンライン商談展示会。
主な取扱い商材は、空港などの免税店に販売される商品で各ブランドメーカーと卸売業者を繋げるためのBtoB展示会となっています。
オフラインの展示会も2020年10月12日~16日の5日間で開催される予定ですが、オフライン展示会終了後30日間(2020年10月16日~11月中旬頃まで)オンライン上でも各出展社ブースを設け、製品PR及びバイヤーとのオンライン商談が可能となります。 



オンラインで出来ることは何か、実施目的やターゲットなどによって多様な手法が存在することは上記より伺えると思います。
では、そもそもの「オンライン」で実施するメリットとは何なのでしょうか。 
 

オンライン展示会のメリット 



メリット1〈コスト〉 

一般的なオフライン展示会ですと、主催側であれば会場の手配費、出展社側であれば出展会場の小間スペース確保費用、ブース装飾費、来場者への対人接客費等々、場合によってはホテル手配費など、費用が掛かります。
オンライン展示会では、こうした費用が掛からない為、その分の費用を集客やPR費用に回すことが可能です。 
 

メリット2〈時間・場所・天候・災害の制約を受けない〉

オンライン展示会は物理的な会場を必要としないため、場所の制約を受けません。 
開催期間中は、国内・世界中どこからでも時間の制約もなくアクセスできます。 
また、大雨・大雪・台風、地震などの自然災害の影響も受けない為、イベント開催のリスクも減ります。 
 

メリット3〈幅広い集客〉 

上記2点のメリットから、集客面においても、一般的な展示会では距離や時間の問題で参加できなかった来場者も、オンラインの展示会であることからアクセスしやすくなります。
バーチャル展示会なら全国各地、さらには世界各国から来場者を集めることが可能です。 
 

メリット4〈来場者分析〉 

オンラインイベント最大のメリットは、来場者の行動(どのブースを訪れたか、どんなコンテンツに興味を示したか、何をダウンロード・閲覧したか)ログデータをすべてウェブ上で正確に取得し、アナログ作業無しで管理・分析が可能になることです。 
 
実際の展示会では、来場者一人ひとりの行動履歴を正確に把握することはなかなか困難なため、これは大きなメリットです。
また、来場者の行動をログデータで可視化することで、予めターゲットの興味関心が分かった上で正確な情報提供や営業アプローチが行えるほか、展示会後の新規営業活動にも活用することができます。 
 

オフライン展示会(一般的な展示会)との比較 

ビジネス上のメリットも多いオンライン展示会は、今後ますます注目され、活用されるものであるといえますが、対面での商談が根付いているなか、オフライン型とオンライン型双方に関する理解を深めた上で、ビジネス施策に取り入れることが重要となります。 

下図にあるように、オンライン展示会、オンライン上でのビジネス商談は、来場者のアクセスログ分析を中心にWEBシステムを駆使したオンラインマーケティング手法となります。 



その為、実際の「対面で」得られるような生の声、会話で生まれるビジネスを創出する、という感覚とは 異なり、来場者と出展社の関係構築 ―タイムリーなコミュニケーションを叶えるための「インタラクティブ性」を工夫する必要があります。

例えば、オンライン展示会のシステム上でチャット機能を使えば、来場者と出展社がリアルタイムで会話をすることが可能です。 
一方通行になりがちなオンライン上でのコミュニケーションを活性化することができ、具体的な要望をチャットでヒアリングすることで、来場者の細かなニーズ理解にも繋がります。 

このように、「誰に、何を、どのように伝え、来場者・出展社はどんな情報を持ち帰るのか」双方のメリットを叶えるために設計することで、オンライン上でもBtoB商談の場を創出できる可能性が広がったことが理解できたかと思います。 


ビッグビートでは、国内外を問わず、展示会等へのご出展をサポートいたします。
また、こうしたオフライン展示会への出展自粛が続くなか、少しでも多くの企業様に「オンライン」で出来ることをご提案しながら、情報提供を行っています。 

「オンラインで何か実施したくても、何から始めたら良いかわからない」「初めてのことで業務進行に不安がある」など、企業様の「分からない」に対し、実施方法、進行手順、活用方法のご提案をさせていただきます。 
お気軽お問い合わせください。

     
 

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