Thailand タイ

「METALEX March 2022」出展企業インタビュー|株式会社イチネンケミカルズ

最大来場者数10万人超という、東南アジア最大規模の製造業に関わる展示会「METALEX」。タイに進出を果たした現地の日系企業はもとより、日本側から出展を検討する企業も少なくはない同イベントですが、実際に出展した企業はどのような手応えを感じているのでしょう。自動車・産業用ケミカル製品や工業用薬品を中心に事業を展開する株式会社イチネンケミカルズ海外営業担当・大澤 佳弘さんにお話を伺いました。
記事作成/タイ・ASEANの今がわかるビジネス経済情報誌『ArayZ
画像提供/株式会社イチネンケミカルズ


 

METALEXは近隣諸国へのPRも網羅できる

- まずはじめに、主な事業概要とタイでのサービス展開をお伺いできますか?

大澤さん:
弊社は1953年に船舶用燃料添加剤の販売企業として創業し、現在は自動車や産業用のケミカル製品や工業用スプレーをはじめ、産業用ボイラーやディーゼルエンジンなどに欠かせない燃料添加剤、「クリンビュー」や「イオンコート」など一般消費者の方々に向けたカーケアケミカル用品を製造販売しています。

タイでは約25年前から現地の代理店を通して製品販売を続けており、今は当時の代理店を含め3社に委託していますが、取り扱う製品の顔ぶれは日本とほぼ変わりません。なかでもエアゾールなどのスプレー製品やボイラー燃料、洗車用ケミカルの需要が高い印象です。

- METALEXに出展を決めた理由・きっかけを教えてください

大澤さん:
弊社が初めて出展したのは2014年です。それ以前に、私はASEAN担当として出張でタイに何度も訪れており、METALEXも2回ほど視察していました。当時、新規ユーザー獲得に向けて営業に力を入れていた時期だったのですが、口頭での説明だけではなかなか契約に結びつかず、他の糸口を探していたんです。
また、出展企業・メーカーを確認したところ弊社のようなスプレー製品に特化した企業・メーカーがないと知り、METALEXへの出展を決めました。


以前、出展した際のブースの様子

- 当時から今まで出展を続けている理由は何でしょう?

大澤さん:
ひと言で言うと、弊社のブースを訪れた方々からのフィードバックが良かったからです。特に初回は勝手があまり分からず、会場内でも人があまり通らないような場所にブースを構えていたのですが、それにも関わらず予想以上に集客できたことが翌年以降の出展に繋がっています。また、2016年に現社名に変更しているのですが(旧社名:タイホーコーザイ)新社名の訴求という意味合いも当時は含んでいましたね。

METALEX自体も来場者数が年々増加し、2019年には10万人を突破するなどイベント自体が成長していますが、近隣諸国からの来場者が多いのもMETALEXの魅力だと感じています。過去にはベトナムやマレーシアなどで開かれるイベントに出展したこともありましたが、METALEXに出せば近隣諸国の方々までフォローできると考え、5年ほど前からASEANの主要国ではタイだけに絞りました。

 

来場者数は減少したが商談数は増加した「METALEX March 2022」

- コロナ禍で開催された「METALEX March 2022」ですが、出展に際して社内から懸念などございましたか?

大澤さん:
コロナ禍ということもあり、どの程度の来場者数が獲得できるか不透明で、感染リスクを冒してまで出展する必要があるのかと上層部から承認が下りなかった企業もあるかと思います。弊社は経営陣が現場を訪れたことがあり、その熱量とメリットを肌で感じていたため、特に反対されることなく現場の意向通りに出展することができました。

- 現場の様子はいかがでしたか?

大澤さん:
渡航規制の関係で私は会場に行けなかったのですが、長年お付き合いのある代理店に事前の準備からお任せしており、現場スタッフの話によると出展した分のいいフィードバックはあったと聞いています。開催前から来場者が大幅に減るということは予想していたのでブースは2コマから1コマに縮小したものの、手応えとしては例年以上だったかもしれないと。


METALEX March 2022 "株式会社イチネンケミカル"ブースの様子

これまでは来場者数が多い反面、ブース内の製品をゆっくり見られなかったり、逆にただ見るだけの冷やかしだったりという場面があったのですが、今回はコロナ禍にも関わらずわざわざ会場に足を運んでくれた方々です。弊社のブースに立ち寄ろうとお越しいただいた方も多くいましたし、来場者数は減ったにも関わらず商談数は今までより増え、その場で契約を交わした数は例年通り。こうした密度の濃い商談ができたことは嬉しい誤算です。

オンラインを活用したイベントやECサイトでの製品販売といったデジタル化が加速していますが、大勢のお客さまと直接お会いし、製品に対する意見やニーズを聞く機会は必要不可欠だと感じています。弊社としては次の11月開催への出展はすでに決めており、現在は新たに決まった来年3月のMETALEX March開催に向けて出展するか検討中です。

- 実際、展示会当日までにはどのような準備が必要でしょうか?

大澤さん:
11月開催を例にすると、弊社では以下のような流れになっています。

・3月…日本事務局に出展申し込み/契約書を交わす

・5月以降…現地の代理店と出展に向けて打ち合わせ(前年のフィードバック、改善点などを含めて)

・6月以降…ブースの設置・装飾などに関して事務局と相談/ 現地の代理店と出展に向けて随時打ち合わせ


大型の機械を運んだり危険物と見なされるものは事前の手続きが必要ですが、弊社は定期的に現地へ製品を輸出しているので特別な手続きなどはありません。その他の細かな現地での準備に関しても、弊社の製品に理解のある現地の代理店スタッフがいるので、任せられるという安心感があります。
ただ現地と繋がりがなくとも、ブースの設置・装飾などを含めて事務局側が対応してくれるとのことなので、初めての出展でも問題ないかと思います。まずは出展経験のある方に話を聞いてみるのも一つではないでしょうか。


 

【METALEX 2022 開催情報】

・日時 2022年11月16日(水)~19日(土)
・会場 BITEC(Bangkok International Trade & Exhibition Centre)
・開場時間 10:00~18:00
・出展品 産業用ロボット、制御システム技術、センサー技術、ソフトウェア、モーター&ドライブテクノロジー、PLC、サービスなど
・公式サイト https://www.metalex.co.th/
 


 

関連記事

【現地レポート】東南アジア最大級の製造業向け展示会「METALEX March 2022」

主催者に聞く!METALEX Vietnam 2022の注目すべき「変化」と「ポイント」

BITEC(バンコク国際展示場)とは

 

関連記事