ベトナム企業が情報収集に活用しているWebサイト&SNSとは?|現地のDX推進企業代表に聞く、情報収集術 | ピリピリ 東南アジア進出をサポート!
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ベトナム企業が情報収集に活用しているWebサイト&SNSとは?|現地のDX推進企業代表に聞く、情報収集術

ベトナム政府は近年、積極的にDX推進プロジェクトを進めており、現地企業もさまざまな形でデジタル化やIT化に取り組んでいます。それにともない、ビジネスに必要な情報を集める際にも、展示会やセミナー、企業パンフレットといったアナログな手段から、企業のHPやビジネス情報サイトなどを利用したオンラインでの情報収集が主流となってきています。
そこで今回は、主に日本企業を顧客に持ち、ハノイ、ダナン、ホーチミンを拠点にシステム開発を手がける(株)ハイブリッドテクノロジーズの創業者チャン・バン・ミン氏への取材をもとに、ベトナム企業がよく利用しているポータルサイトやオンラインコミュニティについてリポートします。
 

ベトナムでビジネスを始めるなら、まずは政府の情報をチェック



ベトナムにおいてビジネスをしていくうえでは、現地政府の動向や法令を頻繁にチェックする必要があります。意思決定が早いため、政府が出している情報をいかにキャッチするかでビジネスの行方が左右されるといっても過言ではありません。ベトナム語のみで発信される情報もありますので、日本の商習慣を熟知している現地企業とパートナーシップを組まれることをお勧めします。ただ、まずは自社でリサーチを行いたいという方は、ぜひ、VBF(Vietnam Business Forum)のサイトをチェックしてみてください。

*VBF(Vietnam Business Forum) 
https://vbf.org.vn/

VBFは政府が運営する商工会議所のような存在で、あらゆる業種の企業が集まる場となっており、企業間の交流、情報収集、営業活動、商品の展示会なども盛んに行われています。このサイトがベトナムのBtoB企業におけるプラットホームとして重要な役割を果たしており、さまざまな企業同士が新たな関係を築く入口ともなっています。
 

ビジネスでもFacebookは重要なコミュニケーションツール



ベトナムでは2020年時点で、人口の約7割にあたる6800万人がSNSを利用しています。特に日本でもおなじみの​​世界最大のSNS「Facebook」の人気が圧倒的で、インターネットユーザーの90%という高い利用率を誇っています。プライベートや趣味での利用だけでなく、ニュースやトレンドなどの情報収集、ビジネス関連のコミュニティへの参加など、仕事でもFacebookを活用する人が多いのがベトナムの特徴です。特に利用者が多いのは、以下のようなコミュニティです。

*BNI Abundance Chapter Hanoi
https://www.facebook.com/abundance.vietnam/

*VMCC(Vietnam Marketing & Communications Group)
https://www.facebook.com/groups/Vietnammarketingcommunicationsclub

*Vietnam Supporting Industry
https://www.facebook.com/CongNghiepHoTroVietNam/

*VASI(ベトナム技術支援協会)
https://www.facebook.com/vasi.org.vn

また、Facebook以外のコミュニティやポータルサイトとしては、以下のようなものがあります。

*VIA
https://vsi.gov.vn/

*オンライン B2B マーケティングコミュニティ
https://waytomarketing.com

*CCI FRANCE VIETNAM(フランスとベトナム間の商品、サービス、資本の交換を促進)
https://www.ccifv.org/en/the-%20chamber/who-are-%20we.html

*VnTradeSg(シンガポールとベトナム間の産業投資接続フォーラム)
https://vntradesg.org/
 

スマートフォンを活用した個人売買も盛ん



ベトナムでFacebookをはじめとするSNSプラットフォームを活用したコミュニケーションが発展した背景には、パソコンよりもスマートフォンのほうが広く一般個人に普及したという社会事情があります。WiFiが利用できる場所も多く、カフェやレストランなら小さな店でもほぼ100%WiFiが使えます。
ネット上での個人売買も盛んで、Facebookでの個人取引や、Zaloというベトナム独自のメッセージアプリを利用した個人売買などが気軽に行われています。LazadaやShopee、TikiなどのECモールでも個人事業主のような出店も多く、ライブコマースでの販売も積極的に行われています。今後はダイレクトマッチングによるECプラットフォームが台頭してくるかもしれません。

*Lazada
https://www.lazada.vn/

*Shopee
https://shopee.com/

*Tiki
https://tiki.vn/
 

情報収集ポータルやメディアはこまめにチェック

「情報を制する者はビジネスを制す」とよく言われるように、仕事をスムーズに進めていくためには的確な情報収取が欠かせません。以下に、ベトナムの一般的な情報サイトをまとめておきますので、ぜひ参考にしてください。

*経済・金融情報チャンネル
https://cafef.vn/

*ベトナムおよび世界経済情報チャンネル
https://vneconomy.vn/

*ベトナム経済フォーラム
https://vef.vn/

*総合ニュースサイト
https://vnexpress.net/

*ベトナム国内のビジネス情報(日本語)
http://www.viet-jo.com/



<チャン・バン・ミン氏プロフィール>
ベトナム国家大学ハノイ校卒業(ファイナンスマネージメント専攻)。日系上場企業のベトナム法人代表、ベトナム最大手のIT企業FPTグループの日本法人代表を経て、2016年に(株)ハイブリッドテクノロジーズを創業。代表取締役社長に就任。東証一部上場企業、株式会社エアトリの資本参画により、エアトリグループとなる。 
 

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